今日のハーブ:甘くスパイシーなイランイランの香りで緊張から解放されよう
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イランイランの基本情報
【学名】Cananga odorata
【別名・和名】オウソウカ
【使用部位】花
【芳香化学成分】モノテルペンアルコール類:リナロール(6.0%)、ゲラニオール(1.1%)
セスキテルペン炭化水素類:ゲルマクレンD(18.4%)、β-カリオフィレン(14.0%)。トランス-トランス-α-ファルネセン(9.6%)、α-フムレン(3.9%)、δ-カジネン(3.1%)、シス-トランス-α-ファルネセン(2.6%)、α-コパネン(1.2%)、α-ムウロレン(1.1%)
セスキテルペンアルコール類:2-トランス,6-シス-ファルネソール(9.2%)、カジノール(2.2%)
エステル類:酢酸ゲラニル(7.7%)、ファルネシルアセテート(3.0%)、ベンジルサリチレート(2.0%)、パラ-メチル-アニソール(2.0%)、トランス-カディアナー1(6),4-ジエン(1.6%)、酢酸ベンジル(1.0%)
カルボン酸・有機酸類:安息香酸メチル(1.2%)
イランイランの作用
濃厚で甘い香りを発するイランイラン。
産地であるマダガスカルでは「香料の木」として知られています。
また、イランイランという名前はマレー語の「花の中の花」(アランイラン)を意味する言葉が由来と言われています。
甘く華やかな香りを放つイランイランは、古くから催淫作用があるとされており、インドネシアでは新婚初夜のベッドにイランイランの花びらをまく風習もあります。
フローラルでエキゾチックな甘い香りのため、高級な香水にも広く使われています。有名なオリエンタル調またはフローラル調の香水はイランイランを使用しているものが多く、ブレンドに独特の華やかさを与えています。
■心への有用性
*リラックス*抗うつ*催淫
過度な緊張や不安、怒りを感じるときにイランイランの香りを嗅ぐことで心を落ち着かせ、気持ちをリラックスさせてくれます。
また気持ちを高揚させ、喜びや幸福感の感情をもたらしてくれる香りでもあります。
アロマディフューザーで香りを拡散し、芳香浴をすると良いでしょう。
■身体への有用性
*血圧降下*鎮静*女性ホルモン分泌など
心臓血管系とホルモン系に作用する物質が含まれるため、血圧の低下や脈拍の減少に有用だと言われています。
不安を和らげる効果も期待できるため、快眠に導いてくれます。
女性ホルモン(エストロゲン)の分泌を高める作用を持つβ-カリオフィレンを含むため、ホルモンバランスの乱れから生じる肌荒れやPMS、更年期症状の緩和が期待できます。
■肌への有用性
*皮脂バランス調整*血行促進*脱毛予防など
刺激から肌を守ってくれる効果が期待でき、皮脂分泌バランスを調整する作用を持つ物質が含まれるため、すべての肌質の方のケアに有用だとされています。
特に脂性肌の方の髪の毛や頭皮ケアにもおすすめです。
イランイランの活用方法
スキンケアやヘアケアにエッセンシャルオイルを使用する場合は希釈せずに使用することができます。
ただし、香りが濃厚なため少量を使用するか、気になる場合は希釈したほうがよいでしょう。
小瓶などにイランイランのエッセンシャルオイルを入れて持ち歩き、不安を感じたときや気持ちを落ち着かせたいときに香りを深く吸い込みましょう。
また、ハンカチにエッセンシャルオイルを1滴程度たらして香りを楽しむのもおすすめです。
イランイランの華やかな香りにはリラックス効果が期待できるのでエッセンシャルオイルをイランイラン:シダーウッド:ベルガモット=2:1:2の割合でバスタブにたらし、アロマバスにすることで明るさや前向きな気持ちになるのを手伝ってくれます。
イランイランの注意事項
繰り返し使用すると、接触によって極度なアレルギー反応が起きる可能性があります(接触感作)
血圧を下げる作用と鎮静作用があるので、低血圧の人は眠気やだるさを引き起こす可能性があります。香りがとても強いので高濃度での使用は控えましょう。
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